岐阜の恩師に教わった「道着の綻び」と「道楽」の覚悟

かつて修行時代、恩師から頂いた言葉が今も胸に刻まれています。
「少林寺拳法は道楽だ。道着は身だしなみ、きちんとしたものを着なさい」
この言葉の真意は、**「好きなことを全力で楽しむなら、まず自分の周りを整えなさい」**という、大人の振る舞いへの教えでした。道着の綻び(ほころび)を指摘されたあの日、私はシュンとしてしまいましたが、今ならその言葉の重みが痛いほどよくわかります。
名古屋高蔵道院が掲げる「3つの優先順位」
当道院では、門下生にいつも伝えている優先順位があります。
1. 一番は、家庭。
2. 二番は、仕事。
3. 三番目に、道楽としての少林寺拳法。
「道楽」だからこそ、誰からも文句を言われないように工夫して時間を作る。家族を大切にし、任された仕事を全うする。その努力の先にあるからこそ、道場での時間は格別なものになるのです。

仕事帰りの拳士を「よく来てくれました」と迎える理由
仕事を終えて、クタクタになりながらも道場に足を運ぶ。それは、その方が「家庭と仕事」をしっかりやり遂げてきた証拠です。
遅れて来ても、私たちは決して責めません。むしろ、**「お疲れ様です、よく来てくれましたね!」**と心から歓迎します。周りを大切にしながら、自分の「好き」を貫くその姿勢こそが、少林寺拳法が目指す「自己確立」の一つの形だと思うからです。
これからも「道楽」を謳歌するために
岐阜の先生が教えてくれたのは、技術だけではなく、社会人として、ひとりの人間としての「筋の通し方」でした。
名古屋高蔵道院は、これからも皆さんが胸を張って「少林寺拳法は私の最高の道楽です」と言える場所でありたいと思っています。家庭や仕事の合間に、自分を磨く贅沢な時間を一緒に楽しみませんか?

